西へ西へ
午後半休を取得して、「始皇帝と大兵馬俑展」に行ってきた。いま、空前の西安ブームなのだ。私のなかで。
会場の国立国際美術館は職場から徒歩圏内。雨上がりの中之島を、川風に吹かれながら歩くのは気持ちいい。同じように件の美術館に向かうらしき年配夫婦がちらほら歩いている。
平日だというのに結構な混雑で、これが土日祝日だったらどうなっていたのだろうとそら恐ろしい。金曜日は19時(入場は18時半)まで開いているそうなので、その辺りが狙い目かもしれない。
兵馬俑は圧巻で、結った髪の筋や靴底の紋などディテールまで表現されていたことに驚く。現地ではこれが無数に、まさに大軍勢として地中にあったという。
兵馬俑の「俑」というのは、副葬品とする焼き物のことなんだそう。日本の埴輪のように、兵馬のみならず、侍女や竈など、ままごと道具のような俑もある。現世のものの一切を死後の世界にも持っていこうとしていたのだ。
兵馬俑関連だけでなく、始皇帝の偉業として度量衡や貨幣の統一に触れており、また周辺各国を支配下におき統一国家を造り上げた結果、多様な文化や意匠が混ざりあった痕跡などが紹介されている。
終わりに、レプリカの写真を撮れるコーナーもあった。兵士たちと記念撮影ができる。
そして、少年期の始皇帝が友と共に全土を統一していく物語『キングダム』のパネルも。
去年チベットに行く際、青海鉄道の20時間を電子書籍で持っていった『キングダム』を読んで過ごした。
当時はこんなところに繋がるとは思っても見なかったけど、そんな訳で次は兵馬俑を見に西安に行こうと思う。
来月あたり。